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2023.02.10

突破口はこうして拓かれる!特許取得製品、NETIS認定、研究開発者は語る。

左官業の施工分野である「土間コンクリート工事」。

年々強度が改良され、扱いが難しくなる生コンに対峙し続ける仕事。

左官屋の業務範囲でありながら、実作業は土間屋と呼ばれる土間打ち専門の工事会社へ丸投げされ、不都合な条件下での施工によるトラブルが相次いでいる。

何か問題が起これば関係者は決まって他責。

請負元の左官屋と下請けの土間屋の間で「責任」と「手直し工事の追加費用」を擦り付け合い、問題の本質は追求されることなく何十年と放置されてきた。

モノリスコーポレーションは、その厄介で深刻な闇(ブラックボックス)にいち早く突破口を見出した、国内でも唯一のコンクリート床総合ソリューション企業だ。

左官屋と土間屋が融合し、緻密な技術研究の積み重ねでコンクリート床の仕上がり、耐久性を飛躍的に向上させてきた。

それらの背景には、日夜ひたむきに現場に、そして生コンに向き合い続けた、一人の技術者の姿がある。今回は、これまであまり語られることのなかった、その立役者に光を当てたい。

モノリスコーポレーション 取締役であり、一級左官技能士、仲松 信夫である。

コンクリート床仕上げに魅了され、35年。

仲松:故郷の沖縄で大工や左官の見習いを経て、本格的に土間屋の門を叩いたのは21歳の頃。左官の見習いをしながら時折触らせてもらった「土間打ち」を本格的にやりたくなって、東京に出てきたのです。

同じものが2つとしてない。

今日と明日で全く仕上がりの違うコンクリートの床を、どうすれば自分の手でコントロールできるのか、まんまと土間の深みにハマってしまい、気付けば35年が経過していました。

天候にも気温にも左右される生コンを「もっとこうしたら上手くいくのでは…」と、あれこれ研究し、毎日が勉強。機械の使い方一つで結果が変わる。

まさに職人の探究心が擽られ、その魅力に取り憑かれてしまいましたね。(笑)

土間屋にとって、一番の腕の見せ所というのは、広い物流倉庫なんかでも最も目立つ「打ち継ぎ」でしょうね。取り合いがちょっとでも凹んでいるとかなり目立ちます。

1mm、2mm、いかに寸分のズレを無くせるか。職人の技が表れるのはここです。

自分が納得したかった。土間屋から目指した一級左官技能士。

左官の一次請けだった川村工業と関わるようになったことがキッカケで、見える世界が一変しました。

現場に生コンが到着し、土間屋の仕事はその日で終わり。その後どういう風に磨かれて、補修して、仕上がりを最後まで監修しているのが左官屋です。

そこに分業の垣根があるからいつまで経ってもアウトプットされる結果が変わらなかった。

「左官」「土間」という形式ばった概念を…

もっと言えば「土間屋の限界」を取り払い、それまで誰も着手しなかったコンクリート床仕上げを追求する「モノリスコーポレーション」が立ち上がったことで、やっと自分が納得のいく施工を目指せるようになった。

左官屋が求める品質は、左官をやらないと理解できないと思い一級技能士も取得しました。現場で雨が降っても「ここまで納めておけば、あとは補修でなんとかできるだろう」という塩梅、左官屋の視点が見えるようになったのはそれからです。

モノリスは、結果で物事を動かしてきました。

少しずつ変わっていく、手掴みの…より強い感触があるんです。

経営者と職人の間にある摩擦、現場の歯がゆさ。

土間の仕上がりを研究するようになって、始めに大きな成果を得たのは再振動締固め工法でしょうか。

以前から存在していた「サーファー」という振動ダンパーの、よりマニアックな使い方を考案しました。本来は生コンを均すための機械だったようですが、生コンが凝結してきた頃にサーファーの振動をあてることによって、余剰水を表面に押し上げることに成功しました。

似たような機械も何種類かありますが、サーファーが最強です。

まぁ、それも色々言われましたけどね。(笑)

「機械の使い方が間違っている」とか、「またモノリスが余計なことをし始めた」とか。

それでもやり続けてきたから今、再振動締固めが業界のスタンダードになった。

10年です。

人々が、効果を認め始めるまでに掛かった時間は。

しかしそれには施工会社の事情もあります。

現場の職人はまず効果を期待しますが、経営者、社長が考えるのは単価です。その機械を使ったらいくらもらえるのか。

職人の探究心がどんなに強くても、社長からすると「余計な仕事」になって、なかなか新しいことにチャレンジできないんですよ。

言ってしまえば私も土間職人で終わっていたらこんなに試行錯誤できていなかったでしょうね。

プロのこだわりが生み出す製品と、普及させる発信力。

◆オリジナル特殊網ゲタ

(特殊網ゲタでは、足跡が一本の線になり、年月が経ってから発生するひび割れを防ぐ。)

 

今は、現場によっては硬度計で測って「何キロになったら締固めしなさい」という指定が出されるケースもあります。

勘ではなく数値で管理しなさいということです。

そのためには、足跡を残さない「網ゲタ」は必需品。無ければ不可能。

網ゲタなら、指定通り再振動をかけるタイミングを遅らせることができます。

長靴跡は完全に仕上がりに影響しますから。

やっぱりそれに気付いた人たちが、ゲタを譲って欲しいと買っていかれますね。

 

◆モノリスプラ鏝

(プラスチック特有のしなりでエアーを効果的に除去し、表面剥離を減らすことに成功。)

 

プラ鏝も、ブレードといって実は20年以上前から製品として存在はしていたものなんです。

トロウェルだって30年前から日本でも使われてはいたのです。当時は精度に問題がありましたが。

プラ鏝も、プラスチックには何千という種類があって、当時のものは消耗品としてのコストパフォーマンスもあまり高くなかったのでしょう。

一時期はメーカーが普及させようとサンプルを配布していましたが、普及せずいつの間にか消えていました。

しかし、鉄のブレードでトロウェルを掛けてしまうと、焼き付けた黒光りの床になり、利用するお客さまは圧迫感を感じます。

それでプラ鏝の発想はそのままに、材質を変えて金鏝と変わらない消耗コストで使えるよう、心棒はトロウェルの荷重にも耐えられて再利用できる背骨で構成し、プラスチックの板は脱着式にしました。

特許を取得し、近代建築にも掲載し続けてやっと認知されるようになりましたね。

プラ鏝なんて昔からあったと言う人もいますが、同じ製品があったわけではない。

当然モノが違いますし、さらに業界の基準をつくるにはいくら良いモノがあってもダメなんですね。

よくわかったのは、発信力が業界を動かすんだということ。モノリスは、一貫してそこまでやり続けてきました。情報戦ですね。

誤魔化さない。新工法をNETIS認定に導いた徹底的な管理。

一番報われたのはKL工法がNETISに登録されたことです。

詳細資料はこちら>

これまで辛抱強く何度も何度も繰り返しやってきたことが、無駄じゃなかったと証明された。

左官屋には手順書というものがあるけれど、土間屋には手順もなければ何もなかったんです。全て個人の勘。

だから正解がなかったし、ばらつきしかない。

左官屋は壁ばかり向いていて、土間に関しては「土間屋がやれ」と。人任せにしておきながらいざとなったらワーワー騒ぎ立てる、もうこのしわ寄せによって、何度現場で誤魔化してきたことか。

もう嫌気が差していたんですよ。そうせざるを得ない状況に直面するのが…

納得いかない打設をどう仕上げるか、それもまた経験です。どう乗り越えるか対策していく。

色んなやり方を考えるのが職人ですが、如何せん自分の努力だけではどうにもならないことがこの仕事は多いので。

プロセスを怠ると最後に表面化してくるので、誰がやっても均一になるように一つ一つの作業を数字に出していきました。

そうしてお客さまの噂話に耳を傾けて、要望を実現していくと、設計図書にも「モノリス品質で」「モノリス仕様」と記載されるようになり…それは嬉しかったですね。

誰もが考えたであろう露天下作業の打開策。

以前の記事で露天下での手直しについて亀井が話していましたが、夏場で露天下のコンクリート仕上げをやったことがある人は、誰もが考えたと思います。「何かないだろうか」と。

コンクリートの質、気温の上昇による急乾燥で、「もう無理だ」と職人が限界でした。

効果を遅らせる遅延材も撒くのですが、適当なんですよ。(笑)ササッと。

それにしても人間がやるとムラはできてしまうので、お客さまが見れば「ここは撒かなかったんだ」とわかる。

均一を目指すには…と考えた時にヒントになったのはアスファルトを均すローラーでした。

鉄工所にお願いして、試作品をカタチにしてもらって。

乾いた表面を柔らかくする液体の散布と、再度一体化させる再振動を組み合わせて、出来上がったのが「メクレーン」です。

今私たちが力を入れている「研磨」に最適な下地をつくることもできる。

これも手作業による作業のバラツキを排除し、プロとして徹底した管理を目指した結果です。

研磨はまだ足を踏み入れただけなので、研究はこれからです。

メクレーンも特許は取得しましたが、まだ完成だとは思っていないので、研磨の追求の先にさらなる進化もあるでしょう。

自分のこだわりを世に表現していくのは面白いですね。

業者同士のケンカは、勝っても負けても損しか残らない。

コンクリート床の仕上がりを追求し続けるには、一括施工しかないと考えています。

悪かったところは何が良くなかったのか、自分たちでわかるので。

分離発注されてしまうと、「ここはお宅がやったところだから、ウチは知らないよ」という話になるじゃないですか。

人には人の言い分があるわけです。

しかしどう取り決めしているのかはわかりませんが、どう考えても「今回の土工さん人数少ないでしょう」という日があるんですね。(笑)

急な手配で頼まれれば、逆に土間屋が足りてないこともある。

6人必要なのに2人しか来れないということが、実際にあるんです。

すると、土工さんもポンプ屋さんも、「この立米数なら○時には終わるだろう」というスケジュールで動いているのに、土間屋に合わせてゆっくり打たないといけないから迷惑をかけることになってしまう。

それが、一括施工であれば、自社の人間を「こっちが足りないから手伝って」とあてがえるでしょう。チームだから。やり直しだって頼みやすい。だから順調に行くんです。

もし業者同士のケンカでも起これば、大変になるのは仕切っている監督です。

正直、分離発注によって監督もしんどい思いをしていると思います。離職率…非常に高いと感じています。一現場で10人以上辞めていく現場もあります。

いちいち金額を叩いて、カッツカツの中で余剰費が無いと、監督も辛いでしょうし、皆がモチベーションの低い仕事になってしまいます。

仕上がりを見れば、一発でわかりますから。人足りなかったんだろうな…って。(笑)

現場の状況を踏まえると、一括施工という考え方は、今後自然と広がっていくだろうと思っています。

仲間と作品を仕上げる感動を、伝え続ける。

若手技術者の育成に関しては、自分の考えは押し付けず、本人の適性を見極めることを心掛けています。

全てがパーフェクトな人はいませんから、機械が上手いのか、手作業に向いているか。個性を尊重して、適した指導を探ります。

外国人技能実習生や、特定技能の方々は、日本人以上にコミュニケーションには配慮しているつもりです。言語が通じればわかるような冗談も、外国人には通じない事があったり、真に受けられてしまうことがありますから。

それも私の勉強なんですよね。

「彼をどう育てたら、ベストなパフォーマンスを発揮できるだろう」と接しながらいつも考えています。

そうやって指導した、自分が一生懸命教えたメンバーで現場を仕上げたら、それがもう一つの作品。それはもうやった人にしかわからないと思います。

物事を改善していくには、必ずダメな部分に向き合って、嫌なことも受け止めていくということです。自分の成長も、土間の工法も同じ。人のせいではなく、自分で受け入れるんです。

扱うのが最も難しいのは、生コンよりも、人間。

皆、感情を持っている。顔色で表現する。

だけど、達成感があるのもまた、人間同士の分かち合い。

本人は、本人なりに見てるものがありますから、正解はないんです。

やれる時に何でもやらせてあげて、経験で得意分野を伸ばしてあげたいですね。

また今年、実習生も沢山来てくれたので、まだまだ私の仕事は終わりません。

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