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2023.03.31
TEAM MONOLITH発進! 左官・土間「無人型ロボット」開発プロジェクト始動!
2023年4月1日、モノリスコーポレーションは、建設現場の作業の省人化、省力化により人手不足の解消を目指す「TEAM MONOLITH プロジェクト」を始動いたします!
本プロジェクトは、モノリスグループが総力を上げて探求し続ける「建設現場へのテクノロジー導入とイノベーションの創造」を推進する、大きな一歩となっていくでしょう。
夢とロマンと、建設業界の明るい未来が詰まったロボットはこの3機種を紹介!
No.1 ドローン型 無人再振動締固めロボ
無人作業、遠隔操作。
ドローン型にすることにより、機械が空中に浮遊でき、従来の長靴の跡の心配がなくなる。高品質な締固めが実現。
振動機を従来の給油式エンジンではなく、強力なモーター・軽量バッテリーの電動式にすることで、長時間の作業が可能になるだけでなくCO2削減と環境問題も改善。
サーファー部分をかまぼこ型にすることで、前後左右さらに回転とドローンの移動性能を最大限に活用し、壁の隅々やR部分まで締固めが可能。
AIにより作業場所の図面を読み取り学習し、最適な走行ルートの自動検出が可能。GPSで位置も測定。
赤外線センサーで壁や障害物までの距離のレベル精度を数ミリ単位まで確実に検知し、数ミリ単位の壁沿い走行が可能。高精度な施工の実現。
No.2 無人走行型コンクリート土間研磨ロボ
AI技術を搭載し無人作業・遠隔操作が可能。AIによる走行ルートの最適化による合理的な作業で生産性が従来施工よりアップ。コスト削減にも繋がる。
電動化により研磨部・走行部・バキューム部の動力を同時に共有させ長時間の作業が可能。
赤外線センサーで障害物までの距離をピンポイントで確実に検知し、数cm単位の壁沿い走行が可能。
研磨部を下降させることで水平研磨・傾斜研磨に対応。土間全体を均一に研磨が可能。作業していない時は、研磨部を上昇させたまま移動し、研磨せず粉塵吸引機のみの作業も可能。
粉塵吸引機の内臓によりコンパクト化し、従来二名で行っていた操作・ダクト移動の作業がなくなる。
No.3 無人走行型リフト&アーム壁塗りロボ
AI技術を搭載し無人作業・遠隔操作が可能。予め壁塗り箇所を学習させ、作業の最適化。自動判断機能により休息、充電のための自動帰還など、最適な状態を保ちながら作業継続を続ける。
電動化によりアーム・リフト・撹拌・圧送・移動の動力を同時に供給させ長時間の作業が可能。
アーム自体をリフトで上昇・下降でき、立馬が必要だった高所の壁塗りを行うことができる。
メカナムホイールを装着し、前後左右の移動が可能になり、前後するアームの動きをムラなくカバー。
撹拌機を装備し、常にフレッシュな状態で圧送でき、新たに機械に合った左官材にする事で無駄な撹拌や粉塵などの余分な手間が省かれる。それにより、高い生産性とコスト削減が見込める。
TEAM MONOLITH ロボット開発プロジェクトチーム
プロジェクトファウンダーには、
モノリスコーポレーション(株)取締役技術開発部長 仲松信夫。
(一級左官技能士 / メクレーン開発者(特許取得済み)/ KL工法開発者(NETIS認定))
時代とともに改良される生コンの性質、それとともに複雑化する土間コンクリートの仕上がりの”均一化”。この問題を解決する「KL工法」を開発し、透水試験・不陸測定・防水層付着試験・圧縮強度・耐凍害性試験を経て全てを数値化、NETIS認定という功績を納めた。現場の声、「職人」「エンドユーザー」両者の声を最も知っている人間だ。
さらには露天下のコンクリート仕上げの急乾燥(表面剥離・不陸の原因)を効果的に抑制する「再振動機能付き液体散布機 メクレーン」を、完全オリジナルで自社開発し、製品化に成功、特許を取得した。
いわば、左官業界における「研究開発のプロ」として現場の声をカタチにする。
左官部門からは
(株)川村工業 代表取締役 川村篤。
(一級左官技能士 / 左官基幹技能者 / 左官技能指導員)
半世紀以上続く左官工事会社で、機械施工を主軸に”現場を推進”するトップ。
縄張り争いが常識の「左官屋」という業界で、直用職人50人、協力会社含め200人体制で日本全国を駆け巡る「出張型施工」を提唱。若い世代から、海外人材、シニアのベテラン技術者までを率いて日々全国をマーケットに凱旋している。
いくら会社が経営方針を打ち上げたところで、「人」が付いてこなければ成り立たない。その最たる例が、技術というバトンを継承し続ける施工会社ではないだろうか。
世代も国籍も超えて多様な人材が活躍している川村工業には、そのヒントが山ほど転がっているはずである。
伝統工法から最先端機械施工までプライドを持って提案できる背景には、職人が慕う川村篤の存在がある。
「人材育成、リーダーシップのプロ」。
スポンサー企業としてモノリスホールディングス(株)が参画。
左官アシスト機(特許取得済み)開発部長 川村剛。
(一級建築施工管理技士 / 一級左官技能士 / 宅地建物取引士)
モノリスホールディングス社は、
高齢者や力に自信のない女性など、ポテンシャルワーカーと呼ばれる人々の「働きがい」を「ビジネス」で持続可能なものにする、「アシストマンプロジェクト」を推進する。
今回のTEAM MONOLITHプロジェクトも、理念に合致する取り組みであることから協賛を決めた。
プロジェクト始動の背景に迫る
なぜこのようなプロジェクトを立ち上げたのか、ぜひ事の背景を少しお話いただけますか。
誰もやらないなら俺がやる
もっと効率よく、上手くいくんじゃないかって。
一応思いついたアイディアはその都度メーカーに伝えたりもするんですけど、決まって「じゃあちょっと上にあげてみます」という返事だけで、それ以降の反応が返ってきたことはないんです。
だから職人の声は届かないんだなってことを、身を持って痛感しています。
メクレーンを作った時に、機械の開発にどれだけお金がかかるかもわかりました。とても中小企業が一社で安易に手を出せるようなことじゃない。
だから…恐らく建機メーカーも、誰かがアイディアを製品化するのを待っているんじゃないかと思うんです。それを見てから考えようって。
誰かが作ったものを真似することの方が、どれだけカンタンでラクなことか。
でも、皆が一歩も二歩も三歩も離れたところから眺めていても、状況は変わらない。その間に毎日現場は進んでいて、毎日職人は歳をとっていくでしょう。
誰かが動き出さなければ、この業界が変わることはないと思ったんです。
人手不足だってこれだけ言ってるのに、「人間がやる前提」でしか作られていない。
材料メーカーもロボットの研究に参加していかないと、これから「人」がいなくなるんだから、今までの材料を使うシーンが無くなっちゃうよ。価値観、物の見方を変えないと。
仕上げの一つに「塗装」があるでしょ?
塗装業界は吹付けがあったり、機械も材料も開発が進んでいるよね。施工単価を考えると、
将来仕上げは塗装業や塗装材メーカーに奪われていくことも十分考えられる。むしろ左官業は仕事量のシェアで必ず負ける!!
左官という工法、材料、そのものが負けてしまう恐れがあるんだ。
人間がやっていたら、人件費はかかるわけだから単価は落とせない。それじゃなくても保険だなんだってお金はかかるし、人の力量によって仕上がりにバラツキもあるから、この仕事の単価ってものすごく出しづらいんだ。
誤解を恐れずに言えば、ロボットが施工すれば24時間疲れ知らずで働いてくれるじゃない。省人化になって単価も安くできる。それでも一部の層には伝統工法の金ゴテ手作業で仕上げたい人は絶対にいるだろうから、それはニーズによって使い分ければいい。
ロボットも、現場の人件費を削りたいという意味で言ってるのではなく、人間がやる仕事は別にある。ロボットのオペレーション。
シニアにもできる仕事で、オペレーションだって従来の技術を持った人材のほうが感覚とコツを掴むのは早いだろうし、仕上がりへのこだわりは違うだろうさ。
あれ、こうすると、仕上がりはこうなるのか…じゃあ次は…というように。
ロマンだね…。そうなれば、一社で受けられる受注件数も、仕事量のシェアも、今までより増やせる可能性大だね。更には、労働環境や今の業界の問題が解消できる。
市場のシェアを取るか、オンリー1を取るか。本物は何でもできる。
目的が違うという話だと思います。要するに、スシローに行って寿司を食べるのか、久兵衛で食べるのか。
どちらも同じような素材を使います。そりゃあ質は全く違うんでしょうけれど。
一方は機械でポンポン作る、大衆向けの回転寿司。機械だからいつどこの店で食べてもクオリティにそれほど差はない。
もう一方は仕込みから何から職人の手仕事。
おもてなしまで一級品の富裕層向けのサービス。人を育てるのは相当に大変でしょうね。
しかし、一部のお客さんにとっては必要な存在に変わりはない。
私が求めているものは、突き詰めると「お客さんが求めているもの」なんです。
それに応えるには少子高齢化、職人不足という壁をどう打ち破るかです。だから結論としてこのロボット開発プロジェクトなんです。
寿司を握るのは機械がやるわけだから、全体の管理…
機械のシャリの握り具合をどうしたらとか…
それから何分経ったらネタが乾いてしまうから取り替えよう、お客さんが多いときはどれくらい寿司を回しておく、少ないときはとか…
これって今の大規模な物流倉庫作っているときと同じですよね。
技術だけじゃない、管理能力が必要とされる。
仲松さんはどうしたって1人しかいない。
第二第三の仲松さんを生み出そうと思ったら、一人ひとり競わせて「名人」に育てていくのか、それともやり方は教えてあとは「仕組み」で解決していくのか。
その目標を定めるっていうことが、企業にとって大切なことなんだと思うんだよね。
結局決めるのはお客さん。スシローにも久兵衛にもどちらにもニーズがあって、評価されなければ生き残れない。
しかし一番大事なのはお客さんであることに変わりはないんだけれど、今の建設業界が求めているのはインフラ…人手不足…そこを解決していかなければならない。
ですよね?仲松さん。
機械が勝手に動いていたら、労働基準という概念だって変わるでしょうし。今で言う週休二日も生産性も人手不足も、残業の問題も解決ですよ。
だから我々が声を挙げていく。前に進もう!と。
夢だけ見せて採用するな!嫌な仕事なら稼げるようにしろ!
職人の仕事って、修行時代は雑用がほとんど。それを「クリエイティヴなことしようぜ!」といって採用している…
あれは入社した人が可哀想だなって前から思ってたんだ。
入社前に知ることができる仕事や会社の情報って限界がありますけど、それでもそんなに極端に…
ちょっと考えてみてほしい。
伝統工法の、例えば壁塗り体験!
たまにやる分には面白いかもしれないけれど、毎日やっていたらそりゃあ飽きるときだってあるさ。
でもそれを実際の職人は毎日同じことをやって、暑くても寒くてもね。まして、現場は常に同じ場所じゃないから帰宅時間もバラバラだったり。
やっぱり涼しいところのほうが働きやすい…とかさ、休みたいときは休みたい!って考えるさ。
職人が毎日毎日毎日毎日同じ作業をしている中で、会社が本来考えなきゃいけないのはそういった部分での
社員への配慮
なんじゃないかなぁ。
間接的に見た人には「やりがい」に見えるかもしれないけれど、実際には金が要るから、生活のためにやっていて、やりがいよりもよっぽどそっちの優先順位が高いと思う。あ〜今日はなんだか気分が乗らないな〜と思いながらやってるよ!(笑)
何が言いたいかというとさ、
だったら、「この仕事ならお金が稼げる!」「しんどいこともあるけど稼げる!」ってしていかなきゃってことさ。
しんどいのに給料も安くて、誰がそんな仕事したい?
このギャップを解消するのにも、TEAM MONOLITHの開発プロジェクトは必須だと思ってる。
情報がありすぎて、人間は尖らなくなった!?
この会社辞めても、次あそこ行けばいいやって。CMをガンガン打っているビズリーチのような転職エージェントが沢山あるし。
転職が当たり前の雰囲気だし、給料が良い、キャリアアップが早いって、短期でお金を目的にしてたら、もう…
仕事を覚えるのは早いかもしれない。出来なければ「要らない」って言われるから必死。そういう良い面もあるね。
でも1つのことにパワフルに尖るのも、面白いし、だから自分の手で未来を切り拓ける。
正解とか間違いとかはそこに無いけれど、やり方、自分の人生の在り方っていうのかな、それは考えたほうがいいかもしれない。
何にでも表と裏があるから、機械には機械の良い面も、悪い面もある。
機械にできないところとは…プロとしてそれは何なんだ!?と。
我々は今後の建設業界、左官業界に危機感を感じているから、それを追求していく。その先にはビジネスチャンスがきっとある!!
TEAM MONOLITH ロボット開発プロジェクト
参加企業、協賛・スポンサー企業も大募集中!
2024年問題も間近に迫る、建設業界の”現場”に!イノベーションを起こしませんか!?
待っているだけでは、「その時」は来ないのです!我々から向かっていきましょう!
共感できるという企業様や、職人の皆さま、賛同するというメーカー様など!
ぜひご連絡をお待ちしております!