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2023.08.19
コンクリート床の沈下を見逃すな!1日で地盤強化、リスクを見込んで先手を打つ「サンドゲル工法」
工場、倉庫、店舗のコンクリート床。
表からは見えないコンクリート床下の地盤に、安全を脅かす重大な危険が隠れている可能性があることをご存知でしょうか?
長年の重機の振動などでコンクリート下にできるわずか数ミリの地盤の空洞や、軟弱地盤が、床の傾きや空隙・床のたわみを引き起こし、突然のコンクリートの破断や落下による重大事故に繋がることもあるのです。
愛知県清須市に本社を置く株式会社阿部技建では、
コンクリート打ち替え不要!たった1日で地盤の緩みや空洞化対策を講じられる、
床下補強工事「サンドゲル工法」を全国に普及する活動を行っています。
一方、その「コンクリート床」の施工を手掛けるモノリスコーポレーションでは、名古屋支社が開設されたこともあり、コンクリート床の品質と安全性の未来を語りました。
今後はモノリスグループとの協業で共に「コンクリート沈下110番」「コンクリート沈下119番」を広め、名古屋から全国に向けて、古くなったコンクリート床…工場・倉庫を守る活動を行っていきます!
―サンドゲル工法について
1平米あたりわずか10mmの穴を削孔し、そこに高品質特殊樹脂で作られた「サンドゲル」を速やかに充填。空洞部分を余すことなくピタっと埋め、周囲の地盤に染み込む性質を持っている。
沈下した地盤の周囲の強度を高めながら、沈下した床を修復する事ができる最新特許工法。
段差も平行になりシャッターや扉と床の隙間も解消できるため、工場全体の稼働率が上がり現場で作業するスタッフの安全も確保できる。工場も通常通りの稼働を止めること無く施工が可能。
■対談出演者
●阿部さん 株式会社阿部技建・アベテクノロジー株式会社 代表取締役
●柿崎さん 株式会社阿部技建 次長
●竹内 モノリスコーポレーション株式会社 取締役 営業部長
●柴崎 モノリスホールディングス株式会社 代表取締役
新築でも沈下するコンクリート床。プロフェッショナルが結束しなければ解決できない!
竹内さん、今回はどうして阿部技建さんを訪ねたのですか?
弊社、モノリスでは時代の流れに先駆けてコンクリート床の「メンテナンスコストを抑えましょう」という提案を数年前から発信してきていて、工場や倉庫の塗り床も手掛けますが、研磨施工の方を推奨しています。
やはり上から塗ったものはいずれボロボロ剥がれてしまうため、全面を研いで表面強化するだけにした方が長い目で見たメンテナンスコストが下がると。
しかし補修などで呼ばれた場合に、クラックの進行が進み強化剤の浸透はやろうと思えばできるものの、もう表層だけ直しても仕方がないという状況も多々あります。その場合の真の原因として考えられるのが地盤沈下。
床下の中まで見てもらった方がいいと、我々からも提案が出来たら非常に相乗効果があるのではないかと今回お伺いさせていただきました。正直、新築でも地盤沈下によるひび割れや、数センチの段差というのは見てきています。
工場新設などでの地盤沈下の話は私たちも耳にします。
新築の場合にはセメントを混ぜて地盤改良した方が安価で高品質です。しかし何が問題かというと、設計段階で「将来の地盤沈下のリスク」が見落とされているケースが往々にしてあるということです。昔は本当に多かったようですね、地盤改良されていなかった物件が。
そういった工場で、数年後に床が沈んできたときにサンドゲル工法に声がかかります。早いところでは1年とかで。
い…1年!?素人からするとそんなことあるんですか!?という世界です…。そうした工場の大型機械の側で働いている人がいることを考えると、めちゃくちゃ恐ろしいです…。
工場や倉庫、学校もありました。
学校は市街化調整区域などに建設されることがあり、山を削って建てるなど地盤が緩いことがあるんです。コンクリート床が沈下する要因を突き詰めていくと、基本工事や元々の生コンの質などかなり複雑なんですよね。
我々はコンクリート床を何かするということはできるのですが、お客さまが求めているのは全てにおけるパーフェクトな床。
見た目の美観だけでなく「安全性」も重大な要素です。
そうした時に多様な希望に沿った提案、お客さまにとっての選択肢が求められていると感じますし、そこまでできるのがプロだと思うんです。
モノリスグループで最近取り組み始めた「コンクリート工事・施工の窓口」も、その多様なニーズに応えるためのサービスです。
コンクリートに携わるあらゆる”プロフェッショナル”、プロがプロと認める” プロフェッショナル”な企業だけが集結すれば、シンプルにお客さまは助かります。
サンドゲル工法もそこで紹介させてほしいと、実は今日はその話をしにきたのですが。(笑)
信頼関係がないと、お客さまに紹介出来ませんからね。信頼できるプロでないと、自社のマイナスイメージをつくってしまうだけですから。
今はWeb上でいくらでも職人を探せますが、どの程度本物の職人がいるのかは疑問です。「作業員」を送り込んでくる工事会社は非常に多いのですが、コンクリート工事・施工の窓口はそこに一石を投じようとしています。求められているのは本質の分かる「話ができる人」ですから。
工場はコンクリート床補強のために何日も稼働を止められない!!
工場で大型機械が傾き、突然重量物が倒れて人身事故が起こったという過去の事故について、サンドゲル工法のページで紹介されていました。
そのような事故は最近も起こっているのでしょうか?
重機が倒れたという話は最近は聞いていませんが、製造工場では「機械の精度が落ち、不良品が多くなった」という相談が多いです。コンクリート床下の空洞化が進むと機械の振動も大きくなるので精度がおかしくなるのはそのためです。
ただ、工場では何かちょっとした問題が起きても、「一応生産は出来ているから」という捉え方が強く、後回しにされがちな側面もまだまだあるのですが。
不良品が増えているというのに、どうしてなのでしょうか?
サンドゲル工法は事前調査を経て、基本的に施工は1日で完了させます。
しかし現場の方々には、
床下の補強工事には時間がかかる→工場の稼働を止めなければならないと、間違って認識されてしまっているところがあります。
床下の補強工事はサンドゲル工法以外にもあるので、従来工法についてはわかりませんが、弊社は「製造ライン・通常稼働を止めずに1日でできる!」ということが強みなんです。
重機を移動する必要もありませんし、特殊樹脂は空洞を埋めるだけでなく周りの地盤にも浸透していくので地盤を固め、再発を防ぐより安心な地盤復旧を可能にします。
これ…もし土間を打ち替えるとなったら相当時間もコストもかかりますからね。
塗り床の表層の直しなんかも入ってきたら…
そうなんですよ!打ち替えとなると、施工期間は20日〜30日もかかります。
工場が最も危惧しているのは「製造ラインを止めること」なんです。
結局、工事の費用だけじゃなく、稼働を止めるということが生産工場にとっては生命線なので、安全性を重視している工場などでは「1日でできるんだったら良いじゃないか!」と喜んでいただき、採用くださっています。
コンクリート床の施工精度、安全性は猛烈にシビアになる
竹内さん、モノリスさんでは倉庫のコンクリート床をつくってきた実績が沢山あると思いますが、倉庫においても同じことが言えるのではないでしょうか?
本当にその通りで、床の強度、そして「平行精度」がよりシビアになっていくのが物流倉庫の床です。
例えば倉庫の借り主がAmazonだった場合、その物件がたとえ新築だったとしても竣工した瞬間になんと改修工事が入るんですよ。
全てコンピューターで動き管理されていくので、ロボティクスに対応するためのAmazon仕様に仕上げる工事が入ります。
AGV(無人搬送車)が走るわけなので、そういったコンクリート床のレベル精度、平行精度は今以上にシビアになっていくと考えています。
地盤沈下によるたわみなどの対策も含め、より「安全性」「品質」が求められていくはずです。
そうですよね…物流倉庫へのロボティクスの導入が、これから増々増えていくわけですもんね!
だから絶対に、床の沈下なんてそんなまずいことはあり得ないんです。そもそもに。
それを表面だけ我々がキレイにすればいいという問題ではないので。
だ・か・ら!!
サンドゲル工法を、我々もお客さまへの提案として持っておかなければならないんです。
関連性はもの凄くありますね。
逆に弊社にも「床表面の施工まで一緒にやって欲しい」という要望が届きます。
今までは、そこは私たちの専門分野ではないので、お付き合いのある施工会社さんに依頼したほうが安価に済むとお伝えしていました。
しかしこれだけ物流倉庫のコンクリート床を手掛けてきているモノリスさんと組めるのであれば付加価値になりますし、「どっちみちやるのだから発注の手間を考えたら1社で取りまとめてほしい」というのがお客さまの本音です。
私は名古屋で20年以上、土間工事業の営業・施工管理をやってきましたので、断面修復が特殊工事、ライン引きや色合わせもすぐ出来ます。
物流倉庫に「平に戻す」ということまで提供できたら強いですよ!
倉庫は同じようなパレットを何段も上に積んでいきますので、本当は7〜9段積めるはずが床の沈下・傾斜が原因で5段まで積めなくなって困っているというケースもありますから。
表面のコンクリだけでは床の強度は測れない!「地盤」はどうなっているのか。
工場内に導入する機械や設備のメーカーは、「床に対してこれだけの強度を確保してください」と言ってきます。
しかし、床はコンクリートと土があって、基本は土(地盤)が支えるものですから、「床がどれだけの強度を持っている」ということを証明するのはなかなかに難しいのです。押し込み、引っ張り、そういったことに対して耐えうるだけの床の強さというのを、数値化できるのは「コンクリートに対してだけ」ですから。
でもメーカーからすれば、コンクリート下の土がどうなっているかなんて分かりませんし、あくまでコンクリート単体でどれだけの強度か測ってくれ、という少々ズレた要求(ガイドライン)を工場に出すしかなくなってしまうんですよね。
そしてそれが「メーカー保証」に影響しますので、工場側も言われたように床を全部やり直してガイドラインを律儀に守るしかない。
本来、地盤の状態がしっかり安定していて、メーカーから指定されたアンカーが打てるコンクリート圧さえあれば、今ある床をそのまま利用できるはずなんです。
地盤を新設時よりも強く補強できれば、設備は導入できます!
た…確かに!!
地盤のことを無視して床の強度は測れませんよね!
「安全」が「当たり前」に思われている、その意識を変えていきたい!
工場の担当者さんも責任があるから大変なんですよ。
もし万が一のことがあれば「適切に設備導入したのか」と責められてしまいますから。
しかし、こうした床の構造から理屈をきちんと説明すると、理解してくれます。
先の話にも出ていましたが、本当に地盤の強度については後回し、あるいは見落とされやすい!
中古物件の工場を購入した後の改修工事なども、表面はどこもキレイに直されているのですが、当の床の耐荷重についての調査が忘れられていて、機械導入までもうやり直している時間もないから見てほしいという依頼が届いたりします。
調査をするとやはり床下の補強工事が必要な状態でした。
施工後半年ほど経って様子はどうか尋ねると、「全く問題ない、サンドゲル工法をやってよかった」とお声をいただいたりしています。
類似の事例はいくつかありますね。
「保全」というのは「未然に防ぐ」ということですよね。先回りしてリスクを見込んだ対策を打っておく、リスクアセスメント。
同様のことが、私共の土間工事でも蔑ろにされています。
大体、物流倉庫床の施工は手直しが多いんですよ。気候・環境・材料の変化の影響も大きく。技術だけで一発で仕上げろ!なんてことは不可能になってきている。(積層構造の現場など)
手直しは後から追加工事となるわけですが、業界の常識として「土間は手直しが出ないように仕上げることが当たり前」になってしまっていて、ではその抗いようのない手直し工事の費用は誰が負担するの?と問題になっているわけなんです。
そうですね。
何も起こらない事を当たり前だと思わずに、先手を打つ!という理解を、今後も広げていきたいと思っています。
それには、工場の担当者の方々は自社で起こっていることしかわかりませんので、様々な事例を見てきた私たちがさらに実績を重ね、リスクアセスメントを講じる価値・重要性を伝え続けていくことが、何よりも大切な活動であると考えています。
社会の当たり前に問いを投げかけ、人々の意識を変えていくということですね!素晴らしい取り組みです!!!
今後、モノリスグループとの事例なども発信していきますので、引き続きご協力お願いします!本日はありがとうございました!
■サンドゲル工法についてのご相談・お問い合わせ
コンクリート床下の地盤の補強をたった1日で完結させる「サンドゲル工法」は、複数の営業拠点から全国に提供しています。
物流倉庫や生産工場、店舗の床など、
ひび割れやたわみを感じたらぜひこちらの株式会社阿部技建までご連絡ください!
ホームページ https://www.abe-giken.co.jp/
■コンクリート床施工のお問い合わせはこちら
モノリスコーポレーション https://monolith-c.co.jp/