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2025.05.01

【左官】外国人雇用、脅威の50人以上。なのにトラブルゼロな理由。

外国人登用グローバル左官

この記事は、このような情報をキャッチしたい方にオススメです。

✔ 外国人雇用でいかに事業を拡大させられるか
✔ 当社が過去のトラブルゼロの理由
✔ 初めて外国人雇用した時のハナシ

現在、日本の建設業界における外国人雇用は年々重要性を増しています。

2024年の「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(※出典 厚生労働省)を見ると、2024年10月末時点で建設業には17万7,902人の外国人労働者がおり、業界全体の7.7%を占めています。

前年2023年は14万4,981人(7.1%)でした。
1年間で3万人以上の外国人労働者が増加していることになります。

日本全体の外国人労働者は
2023年204万8,675人
2024年230万2,587人
1年間で約25万人も増加しているのです。

2023年の日本の年間出生数は約73万人ですから、25万人というと、その34%位に相当し、栃木県小山市の人口と同じ位です。

これだけ増加している外国人雇用ですが、
建設業の約48万業者あるうち、外国人雇用をしている事業所は4万所ほど。
91%の会社は雇用していないということなのです。

現場は、まもなく引退する高齢者で溢れているのに…です。

外国人雇用に対する“常識”をアップデートする企業

我々モノリスグループは、外国人技能実習生の受け入れを開始したのが2013年
以降、毎年受け入れを続け、累計50人以上の外国人人材を雇用してきました。(特定技能ビザの申請も建設業界では最速でした)近年では年間に約1万人もの技能実習生が失踪していると報道されていますが、モノリスグループでは過去に一度も失踪どころか問題を起こしたケースはありません。
それはなぜなのか。また、当社には月給40万円以上の外国人社員もいれば、年収500万円も稼ぐ者もいます。
最近では、育休の取得も推奨し、取得実績もつくることができました。今回は、我々の外国人雇用の歩みから、従業員に対する価値観、関わり方、待遇など、これまであまりお話してこなかった領域を、幅広くお伝えいたします。

外国人雇用をご検討の方はこちら

モノリスグループと外国人人材の歩み

ご存知の通り、建設業には以前から中国系の労働者が沢山いました。
まだ日本人労働者も十分に現場にいた時代。

当時は我々も、これだけ日本人がいるのにわざわざ外国人雇用なんてしなくても…と特別必要性は感じていませんでした。

しかし、状況は2011年の東日本大震災を期に一変。
中国人労働者は身の危険を感じ一斉に帰国。

我々の元には復興のための人手も集まってはいたのですが、翌年とある監理団体が今後の事業拡大のために訪れたベトナム視察に同行した際に、直感したのです。

まだどの会社もベトナム人の受け入れをしていなかった頃、送り出し機関にいたベトナムの若者たちの目は「貪欲でギラギラ」していました。

日本の若者のあらゆる「欲」が薄れ、お金を稼がなくても、そこそこでいい、彼女もいなくていい、という空気感が広がっている最中、ベトナムでは一家総出で資金をかき集め、海を渡って遠く離れた日本での出稼ぎで成り上がってやる!という明確な目標を持った若者たちがいる。

これは受け入れる以外、選択肢はない!と、電撃が走りました。
帰国後、即必要な手続きを済ませ、ベトナム人3人を受け入れたのが、外国人雇用の第一歩目でした。

年配者も多い左官職人。外国人雇用への偏見は?

外国人人材を雇用するにあたり、多くの経営者が危惧していることの1つは、既存社員の反応ではないでしょうか。

モノリスにも否定的な職人は沢山いました。ただそれは、振り返ってみると一時的なものに過ぎませんでした。
すぐに彼らを可愛がるようになり、仕事を教えようというマインドに切り替わったのです。

理由はとてもシンプルなもので、彼らが真面目だからです。
それまで日本の若者を採用しては、翌日の朝には遅刻する、夜ふかしして頻繁に寝坊する、その度に振り回されるストレスを抱えていました。

ベトナム人の勤労さはまるで違います。朝は先輩より早く外で待っている。「ここで稼ぐんだ!」という意欲が違うのです。

高齢職人と外国人社員のバディ制。深い経験値と、フレッシュな体力の融合。

モノリスでは80歳を超える左官職人も現役で活躍しています。
高齢の職人は、体力こそ衰えるものの、現場で活躍し仕事を納め続けているその「技術」と「知恵」は会社の財産であり、品質を守る上での重要な役目を担ってくれています。

体力の部分は若者が指示を仰ぎ、サポートすれば、現場はスピーディーに早く、丸く、収まるのです。

近未来にテクノロジーの発達で、マジンガーZのような「着るだけ若返りスーツ」が登場すれば話は別ですが、まだしばらくかかるでしょう。(笑)
外国人社員は、高齢の職人にとっても共存していく大切な存在なのです。

東北復興、東京オリンピックの波に乗って受注数が激増。生産性は・・・

技能実習生を受け入れたタイミングで、復興やオリンピックの影響で現場数がうなぎ登りに増加していきました。
毎年、受け入れ可能枠いっぱいに実習生を採用し、会社のマンパワーも向上。

技能実習生を受け入れたことによる生産性の変化

20代の実習生は、現在左官業界の大多数を閉める60〜70代職人の、3〜5倍もの高い生産性があります。どんどん塗っていくので工期が急がれる現場でもこなせてしまうのです。

事実として、建設業界は高齢者ばかりです。足場に上がることも禁止されていますが、我々は高所の作業にも困ることはありません。

高齢化と人手不足が著しい左官業界は、野球で例えればシニアリーグ状態。
実習生や特定技能といった彼らの存在により、メジャーリーグで戦い続けられているのです。

利益率はどう変わる?

直用で外国人社員を雇用した場合と、「外注」に依頼した場合で比較すると、
外注では物価高による値上がりや間接経費も影響しますので、利益率は20〜30%も変わります。

直用の外国人に掛かる経費は
・給料
・福利厚生費
・事務経費、組合への管理費
くらいのものです。

このようなことから、モノリスグループは全国出張対応を実現し、左官・土間の最先端技術の提供、及びスピーディーで高品質な施工を届けられているのです。

現在、インバウンドの観光需要が急拡大する日本では、全国各地に新築のホテルが多数開業予定です。モノリスの左官・土間職人たちはそれらの現場からオファーをいただき全国を駆け巡り、なかなか東京には戻ってきません。

外国人社員たちも、その出張を楽しんでいるようです。

特定技能ビザの取得申請

2019年、特定技能ビザが創設されました。人手不足が特に深刻な分野が対象で、特定技能1号では最長5年、熟練した技術を有する2号では無期限の在留資格を得られるというもの。

この制度を知ってすぐに行政書士と手続きを開始し、入管を駆け巡り、半年程かけて準備しました。役所にも情報が無かった頃の話で、建設業界でも先駆者的存在となりました。

言ってしまえば、これほど人手不足と叫ばれ各社苦戦している左官業界で、我々は採用難とは無縁の状態。また、同時期に外国人の受け入れを進めてきた同業他社は、その後も事業拡大を続けています。

(※現在の左官職人の数は5万人以下である推測がされています。)

外国人社員への待遇

我々のところには、日々あちこちから外国人社員の転職希望が届きます。
最も大きな理由は待遇でしょう。

知り合いを通じて、モノリスの高待遇を聞きつけ、履歴書を送ってくるのです。
その、気になる待遇についてもお話します。

寮の家賃はなんと無料!

特定技能者や外国人社員が住む社員寮は、家賃を無料にしています。
光熱費のみ1人5,000円。(電気・水道・ガス全て込み)ムダ遣いしないように指導はしています。

他社から転職してくる方々の多くは、それまでの会社で家賃を1万5,000円〜2万円引かれ、光熱費を1万5,000〜8,000円ほど引かれていた、と言います。
言うなれば、モノリスに来るだけで3万〜4万円もお金が浮く、ということです。

加えて免許取得の費用も会社が負担。
取得後には社用車を与え、休日でも乗れるようにしています。(尚、当社では免許があれば高級バイクも乗り放題です)

日本語検定やその他、様々な手当

日本語検定の取得を推奨しており、8割の外国人社員が来日後1年間で「N4」を取得しています。
N4→N3と検定を取る度に手当を支給。記事冒頭の動画をご覧いただければ、どれほどの語学力かはご理解いただけるでしょう。

また勤続年数に応じての手当も支給しています。明確に受け取る金額が上がることによって、お金を稼ぎに来ている彼らのモチベーションになっていて、中途採用との差別化の意味も込めています。

左官技能士は3級で数千円、1級においては数万円の手当を支給。
頑張ってスキルアップする度に支給額が上がります。

運転免許の取得

運転手当も、月に2〜3万円程度にはなりますので、運転できる者も徐々に増えてきていて、現在では5名の外国人社員が免許を取得しています。

先輩ベトナム人が後輩のインドネシア人を乗せて現場に向かったり、日本人不在で現場への通勤もしています。

育休の取得

つい最近、育休取得の実績をつくることもできました。
母国が同じ夫婦が日本で住居を借り、子育てにチャレンジしています。日本人と同様に育休を取得し、給料を受け取りながら、子どもが生まれたばかりの貴重な時を夫婦共に過ごしています。

よくある質問。技能実習生が増えると、日本語が上達しなくなる!?

これはよく聞かれる質問で、我々も一時悩みを抱えていました。
継続して単一国からの実習生や特定技能の雇用をしていたため、母国語で会話をするようになってしまい、日本語の上達が遅くなってしまったのです。

以降、異なる国の人材の採用を積極的に実施し、現在では
・ベトナム
・インドネシア
の方々が在籍。まもなく
・スリランカ
からの実習生受け入れも決まっています。
出身国は違っても、会話は日本語。語学力の向上も格段に変化しました。

そして多国籍な人材がいることによって、文化の違いにも対応しやすくなります。
具体的には、ベトナム人はテト休暇で旧正月に帰国します。その際、ベトナム人ばかりの状態であれば、その希望を全員叶えるということは難しいでしょう。

会社内がグローバルになることによって、彼らの働きやすさの向上を実現しているのです。

特定技能のものに関しては、先輩であることの自覚も持つよう促しています。
外国人社員もそれぞれ給料も異なり、上司・部下の関係です。

なぜ他の社員よりも給料が高いのか、先輩としてどう振る舞うべきか、その意識を持たせ若い社員へのフォローができる。
きちんと上下関係を意識した育成をすることで、現場でも非常に良い評価をいただけています。(出張から帰ってこられなくなるほど元請会社から気に入られてしまっています…)

スリランカの実習生について詳しくはこちら。

最後に。外国人社員の問題が起きない一番の理由とは

最後になりますが、我々は、日本人も外国人も分け隔てなく接し、育成しています。

事実、もう時代は変化し、発展途上国の貧しい国から出稼ぎに来るというイメージでもなくなってきていますし、そもそも技能実習の渡航先としても、日本が選ばれなくなってきていることはご存知の通りです。

いつまでも安い労働力として外国人を見ているような企業は、いつか本当に選ばれなくなる時が来るでしょうし、日本人と外国人の仕事へのモチベーションにこれだけの差がある中で、企業が存続する為には、もはや人種など関係ありません。

我々が出張にいくといつも、外国人社員が手料理を振る舞ってくれます。

出張がない時にも寮でのホームパーティーに招待してくれたり、日本人の職人たちも差し入れを持って一緒にその時間を楽しんでいます。

同じ釜の飯を食べ、困っていることや悩みがないかフォローし、時間をかけて信頼関係を構築しているのです。

待遇や給料が、といった話もしましたが、モノリスでトラブルが起きない一番の理由は、そうした丁寧なコミュニケーションにあると考えています。

信頼関係があるからこそ、現場で厳しい指摘があったとしても素直に受け入れてくれるのです。ONとOFFの切り替えです。

我々の施工品質を維持してもらいたいからこそ、一方的な押し付けではなく、その教育が受け止められるような土台作りにはしっかり時間をかけています。

建設業の人手不足を解決するのは「企業のグローバル化」だ

時折、「いくら外国人に技術を教えても国に帰ってしまう」と嘆く人がいますが、それについても日本人採用と何ら変わりません。

日本人だから地元に帰らない保証はどこにもないのですから。むしろ日本人よりも確実に、ある期間は会社に貢献してくれる存在で、彼らが働きたいと思えばもう永住もできる制度になっているのです。

建設業界で、外国人を雇用している企業の割合は、10%にも満たない現状です。

これから採用していく企業も沢山あると思います。

我々モノリスグループでは、今回お話したような経験を基に、外国人雇用のコンサルティングも行っておりますので、不安や、質問、ご相談をご希望の方は、どうぞお気軽に下記よりご連絡いただけますと幸いです。

一緒に、日本の建設業界を守っていきましょう!



 

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