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2025.07.17
世界基準のない日本のコンクリート床仕上げ― 業界の闇
日本の建設現場では、いまだに「手間と経験」に頼ったコンクリート床施工が主流である一方、世界ではICRI(国際コンクリート修復協会)のガイドラインを基にした、数値と工程に裏打ちされた合理的な床施工が進んでいる。
ところが、日本にはこのICRIの「世界基準」が存在しない。あるのは30年以上前に制定された日本床施工技術研究協議会の施工マニュアルだ。つまり、現場の施工品質を担保する「物差し」が、ガラパゴス化しているというのが事実である。
この状況に、「モノリスグループ」と「若林 亮輔(有限会社わかばやし装飾2代目)」は、世界130か国以上に導入実績をもつ建機メーカー「XINGYI」などと幅広く交流し、「コンクリート床施工のグローバル基準(世界基準)」の再構築に取り組む。

2025年5月、XINGYI本社で開催された世界フロア発展サミットより(招待された登壇者たち、向かって右から3人目がモノリスグループ川村 社長)

世界フロア発展サミットより(向かって左2人目から、仲松・川村・若林)
コンクリート床仕上げの世界基準とは
下地表面処理における国際基準(世界基準)とは、ICRI(International Concrete Repair Institute)によるガイドラインであり、ICRIのミッションと戦略的計画は以下の通り。

ICRIガイドラインとは
■コンクリート修繕の耐久性を改善
■建築物の所有者に対し、その価値を高めるため
■修繕技術の進歩、加速させ、最適な方法・材料を特定、開発し普及させる。
■ICRIガイドラインは認可されたタスクグループによって作成、承認されている。(ICRI技術活動委員会)
ICRIの起源は
1988年2月開催のWOC(World Of Concrete)セミナーにおける、参加者からの「コンクリート補修の基準やガイドライン欠如への不満」、「業界に参入する無資格の請負業者急増への懸念」に応えて、国際コンクリート修理専門化協会が設立され、1988年5月正式な組織会議が開催、1993年に名称がICRI(国際コンクリート修理協会)に変更された。




日本にはガイドラインがない?
— 以上、日本床施工技術研究協議会資料より —
日本の現状は、「ガイドライン」というより、単なる「工法マニュアル」しか存在しないに等しい。
本来、ガイドラインとは、特定の目的を達成するための「判断の基準」や「工程の指針」であるはずだ。しかし日本では、このガイドラインの役割を職人や技術者ではなく、問屋(商社)やメーカーが握ってしまっている。
機械メーカーや建材メーカー、問屋(商社)が情報の共有を制限し、現場の職人たちは知ることすら許されない状況に置かれている。結果として、日本の施工現場は技術ではなく商流によって支配されるという、極めて歪な構造になっている。
情報難民となった職人たちが、世界基準に追いつけるはずもなく、日本の建設現場はますますガラパゴス化しているのが現状だ。
日本の建材・機械メーカーと問屋の闇
日本の建材メーカー・機械メーカー、問屋(商社)の商流構造は実に閉鎖的で、とりわけ左官材や下地材の世界は、いまだに「問屋制度」に支配されている。そして、買う自由、選ぶ自由が奪われ、情報開示もなされていない闇のなかで、「無知な者が商社の餌食になる」構造だ。
■誰にでも売ってくれるわけではない
・特定の販売ルートを通さないと買えない
・施工実績がないと売らない
・地域によっては代理店経由が必須




■価格がブラックボックス化している
・定価がない、同じ材料でも相手によって価格が変わる
・透明性ゼロの価格構造
■技術指導と抱き合わせ
・指定の施工講習を受けないと使えない
・専属施工契約を締結しないと買えない
・認定施工店しか扱えない

■情報の囲い込み
・材料のスペックや使用量、施工方法の詳細がカタログに載っていなくても、職人とメーカーとを直接やり取りさせない


世界基準に届かない日本の機械化施工
日本の建設業界では、機械メーカーが先端イメージをぶら下げ「機械化施工」を打ち出しているけれども、世界基準を知らない情報難民を相手に、見た目だけ真似た機械を誇大広告しているに過ぎないし、実際に現場で使用してみて改良点を重ねる前に、売って終わりの機械販売が横行している。





このような日本の状況の中で、2025年5月、モノリスグループは、世界130国以上での販売実績を持つ中国の機械メーカーXINGYIから招待され、世界フロア発展サミットに参加した。





世界に通用する機械化施工
■世界の当り前——コンクリート表面基準

これが下地処理面における国際基準で(ICRIから出ている世界基準)

CSPの目あらし度合い、シュミットハンマー・モース硬度テスト・打診棒(下地表面試験の三種の神器)
■日本の当り前——コンクリート表面基準


130か国以上に販売実績を持つXINGYI

研磨機ラインナップ

土間均し機ラインナップ
中国・福建省に本社のあるxingyi(シンイー)社は、もともと現場で汗を流してきた技術者が、もっとこんなモノがあればいいのに!との思いを形にしてきた会社だ。その強い思いが、130か国以上への販売実績に繋がる製品の開発・製造を可能にし、グローバルメーカーへと成長している。
特に、コンクリート研磨機器においては、世界でも高い評価を受けていて、アジア・中東・アフリカから、北米・南米と広範な地域で支持を獲得している。
XINGYIの製品は、単に「安価な中国製品」という枠ではもはや語れない。施工者視点で設計され、現場のニーズに即応する機動性を持ち、価格におけるコストパフォーマンスは欧米企業では成し得ないレベル。そのため、施工業者にとっては、まさに「垂涎もの」、喉から手が出るほど欲しいものになっている。130か国以上への販売実績という数字がその証明だ。
日本の商流のような情報の囲い込みもなく、直接、ECサイト「アリババ」でも買えるXINGYI製品だ。
また、消耗品に至っては、施工業者の「こんなモノが欲しかった」に、小ロットからでも応えてくれ、さらに、価格は欧州を経由して購入するモノに比べると、半値ほどに抑えられる。

セミナー来場者たちには、安全ベストやヘルメットが配られた。

セミナー参加者の集合写真
モノリスグループの取組
日本市場においては、いまだに「中国製=安かろう悪かろう」という偏見が根強くある。また、建機や建材の流通は大手商社による閉鎖的な構造が支配していることなど、そんな現実がXINGYIの日本進出を阻んでいる。
根強い偏見の正体も、閉鎖的な商流が招いた一つである。必要な情報を遮断され、偏った情報が独り歩きするような中で、モノリスグループの広報を担う「ワイノット」は、自らXINGYIを訪問し、東アジア地域の情報に精通した若林とともに、真実の姿を自分の目で耳で確かめたうえで、XINGYIの商品を推奨するのである。
関連のワイノットブログ「だから中国企業XINGYIが・・・・・」も参考にお読みください!
モノリスグループの仲松は、モノリスコーポレーションの技術開発部長として特許商品の開発なども行い、仲松の技術的アドバイスは大手デベロッパーやゼネコンからの信頼が厚い。

仲松 信夫
また、川村は、川村工業の代表取締役で、左官・土間施工における技術指導の第一人者であり、数々のプロジェクトをこなしてきた実績で、多方面から招待が掛かっている。

川村 篤
さらに、わかばやし装飾2代目の若林のグローバル的な活動と知見が加わり、モノリスグループ&若林が、日本の商流に風穴を開けるべく、XINGYI製品の日本市場での導入に向け動き出した。
闇に包まれた日本の流通構造に、光を当てる!本物を知る我々だからできる。

若林と川村

